Webスペースの無駄使いのその2

色でいうならば灰色

ライズ・オブ・アマクダリについて語る。

ニンジャスレイヤー第二部二巻『ゲイシャ危機一髪!』収録の
書き下ろし新作エピソード【ライズ・オブ・アマクダリ】ついてツイッターでちょっと語ったののまとめ。
ネタバレ注意な。
実際見所だらけのエピソードであるが、その中でも輝いているのは、
オニヤス=サンの愚直さゆえの忠義の形だろう。
なにしろこのエピはチバ=クンの誇りとオニヤス=サンの誇りでできている。
オニヤス=サンは地の文からは執拗に狂犬と呼ばれ、
『愚かなチンピラ』らしく世界がなにも見えていないが、
だからこそ全てがシンプルで、まさにそれを象徴するのが、
ラオモト・チバへの忠義の始まりである

誰を尊敬すればよいかは一瞬で嗅ぎ分けた

の部分だろう。
オニヤス・カネコという人物は世界も己も知らぬまま、ある意味で、夢の中を生きていたように思う。
だがネオサイタマは崩壊し、尊敬するラオモト・カンも死んでしまい、
夢が終わろうというその果てに待っていたのが、末子であるラオモト・チバの救出。
まさにサイオー・ホース。人生の意義にたどり着いたのだ。
そしてたった一人の忠義の兵としてソウカイヤ旗を背負って戦うことになるのだが、
それはまさにオニヤス・カネコの人生のクライマックスに相応しい。
実際、この後は彼の知らぬところで事態は動き、彼もまた、アマクダリ・セクトのネヴァーモアとなるのである。
それを踏まえると、ソウカイヤの変化とオニヤスの変化に持ってきたのはワザマエすぎる。
やはりニンジャスレイヤーは凄い。
以上でオニヤス・カネコのライズ・オブ・アマクダリについて語るのは終わります。
ある意味でオニヤス→ネヴァーモアへの変化は、
ソウカイヤがアマクダリへと再誕する象徴といえることだなあ。
それ以外にも語りたい事も見せ場も満載のエピだし本なので、皆もどんどんしよう!

ニンジャスレイヤー ゲイシャ危機一髪! (キョート殺伐都市 # 2)

ニンジャスレイヤー ゲイシャ危機一髪! (キョート殺伐都市 # 2)