Webスペースの無駄使いのその2

色でいうならば灰色

情報漏洩とどう戦うか?

某カードゲーム翻訳者のブログより
http://blog.so-net.ne.jp/miracle/2005-09-25-2

このデータって、当然ウィザーズ側が出してるものではないので、
どっかの関係者(
テストプレイヤーだったりディストリビューターだったりローカライズ担当だったり)
からの漏洩情報ですよね。
それを、どこかのコネのある人物がネットに流して悦に入ってるわけです。
それって、盗品売買と一緒じゃないですか?
スポイラー*1を見て喜んでる方々、あるいはそのスポイラーを翻訳してネットに流してる方々は、
盗品を盗品と承知して、その一端に関わってるんじゃないんですか?

この問題はどうにも難しい。
共有ソフトや違法アップロードを筆頭に、ネット上には、
盗品まがい、あるいは盗品そのものが溢れかえっており、
それらは需要があるから回っているわけで……
ただ、今回の一件がそれらと決定的に異なっている点は
発売前の企業の商品情報であることだろう。
もっとも、ユーザーサイドとしては、
それが盗品であるという自覚もないだろうし、
もしそれがそれが盗品だったとしても関係ないというのが本音だと思う。
ユーザーはその速い情報のみがゲームの価値でないことも知っているし、
少しくらいのリスクを侵してでも*2、人より情報を速く手に入れたい人間も多い。
ジャンプなんかの早売りもわざわざ隣町まで買いにいくヤツもいたくらいだし……
結局、スポイラーを見ることに目に見えるリスクがないから、
その情報の甘い汁を吸っているのが現状である。
モラルの上昇なり処罰なり、
あるいは率直に会社側がモチベーション等の低下や
競争相手などへの情報流出などを訴えるなりして、
ユーザーにスポイラーの危険性を伝えていくことこそが対処法なのだろう。
正直、この手の問題はネットが速報性を維持し続ける限り
抱えつづけるであろう危険であり、
今後ますます問題になっていくと思う。

個人的なこと

俺個人的には、発売前のカードのスポイラーを見ることはあまり好きではないなぁ。
マジックの楽しさの一つに、
パックを買ったら中から知らないカードが出てきて、それを解読する
ということがあると思うし。
わざわざ発売前に楽しみを無くすようなことをしたくないなぁと思うわけで……
とはいえ、好奇心より勝利に楽しみを見出す人には、
情報の速度は死活問題かも知れませんが……

*1:ここでは、発売前のカード情報をどこかから集めてきた物

*2:そして、現状ではスポイラーを見ることのリスクはまったくといっていいほど無い