Webスペースの無駄使いのその2

色でいうならば灰色

ITの申し子?

id:hygrometry氏の手書きとパソコン - ゴ カ ンを読んで、
納得したり疑問に思ったりしたんでちょっと考えてみた。

手がきとパソコンの直接うちだしとで自分のアイデアや想像力が
どうかわるのかということに興味がわいたからである。
そしておれの中での仮説はパソコン上では
想像力が大きく制限されてしまうのではないか
というものである。

とあるが、俺個人は基本的には、
キーボードを叩いてパソコン上で文章を考えて行く方が
いい物を考えられる傾向にある。
理由としては、
手書きだと自分の字の下手さに手が止まってしまいがちなことが挙げられる。
下手くそな字を書くとついつい、
人に見せる物でもない個人的メモであるにもかかわらず
書き直してしまうのである。
漢字も同じように、わからなければ調べるし、
ちょっと失敗すると、充分読める物でも消して書き直してしまう。
そのうえ、書き直しに集中すると考えをキープしておくことが出来ず、
書き直している間に書くべき事を忘れてしまうこともしばしばある。
さらに、下書きなどが非常に嫌いなのも理由になるかもしれない。
まあ下書きが嫌いな理由は、下書きを見ながら本番の物を書いても、
60%ぐらいの確率で失敗するからなのだが……
正直に言って、キーボードで物事を考えるようになってから、
俺自身の思想体系が一新した気がする。
それまでは、さして物事を考える方ではなかったし、
考えたとしても内面だけで思想が勝手に渦巻いたままで、
それを形にすることが出来なかった。
もちろん、今もキーボードだけが物事を考えているわけではなく、
このブログにしても他の色々な文章(たとえば修士論文)にしても、
頭の中で組み立て、練り直し、構築されていって初めて形に出来るのだが、
パソコンの文章構築能力がなければ、それを形にする術を持たないのだ。
そういった意味では、俺の思想思考はキーボードによって構築されたといえるし、
このブログも、物理的な意味以上に
キーボードによって生み出された物ということが出来ると思う。