Webスペースの無駄使いのその2

色でいうならば灰色

ファンと好意と応援対象

昨日の彼の話の中で出た質問に「相撲で好きな選手って誰?*1」というのがあった。
好きな選手。実は相撲に限らずどんなスポーツでも、好きな選手というのは非常に少ない。
基本的に俺は、競技その物に興味を示すことが多く、応援するチームや選手はいても、好きな物はなかったりする。
思い入れとかその辺で応援する対象が決まるけど、実際それは酷く流動的だったり。
中日ドラゴンズを応援するのは地元チームで昔から応援してたからという理由だし、
ジェフ市原(千葉)も、中西*2や水本*3といった地元選手がいる(いた)からにすぎない。
中日は愛着が愛に変わった段階まで来たけど、ジェフを含め、他はまだまだその領域には達しない。
たとえば今年のF1では当然佐藤琢磨を応援していたんだけど、それは彼が日本人だからであって、
彼が日本人でなければ、おそらく応援していなかっただろうと思う。*4
そんな俺が、唯一といってもいい好きな選手は、日本ハムファイターズ新庄剛志
彼の「金もまああった方がいいけど、それ以上に目立つこと」に特化した行動。
悪くはないが良くもないという表現がよく似合うそこそこの能力でありながら、
その一方で、メジャーでも通用するような守備という特化した能力を持つところ。
そんな特化型能力が、俺の琴線に触れたんだろう。
実は阪神時代はなんとも思ってなかったんだが、
最低年俸でメジャーに行ってから俄然彼には興味が湧いた。*5
行動の一つ一つが奇妙で不可解であるにもかかわらず、彼の行動を見ていけば一本の筋が通っている。

彼はおそらく、自分が目立つことしか考えていない。
そして自分の立場とその立場でのその行動が意味することを、彼はキチンと認識している。
彼はいつも、彼なりに真剣に行動している。おちゃらけているが、それが彼の真剣なのだ。
おそらく彼の事を毛嫌いする人は少なくないだろうし、そんな人たちの気持ちもよくわかる。
だが俺は、そんな彼のズレたような真剣さが俺は好きだ。

*1:原文ママ。相撲で選手って言われて萎えたのも事実

*2:中西永輔

*3:水本裕貴

*4:とはいえ、彼の走りはオーバーラップの少ない現代F1の中では異色の熱さなので、応援していた可能性もある。
勝利の方程式にすら逆らうような無謀さと紙一重の熱さは好きだ

*5:そういった意味では、俺もただマスコミに踊らされたにしか過ぎない